たった500円の買取価格

随分前の体験になりますが、書いてみようと思う。

読書が趣味の私は、本を沢山持っていて買って一度読めば十分なタイプ。

だから当然、古本が増える。特に小説が。

そんなある日、ある事情で仕事を辞めてしまいました。となると、収入は無くなります。

でも「通院の為に福祉タクシーを利用する」という理由から、どうしてもお金が必要になる。

そこで考えたのです。“所持している書籍を売ろう。捨てるより、そっちの方が次人の手に渡るし書物としても嬉しいだろう。”と。

そして、行動した。

先ず、比較的状態の良いものを選んだが、自分の想像以上にそれが少なく、もしかしたら買い取って貰えない事も覚悟していました。しかも4~5冊だったので、余計に不安が有った。「だったら、売却なんて考えなければ良いのに。」と感じる方も居るかも知れない。

しかし、当時の自身はこれも収入を得る手段と捉えていたのです。本当に切羽詰まっていました。

冷静になってみれば、そこに辿り着くまでの車代の方が高くついていた可能性も有るのに。これが苦肉の策だったのだ。

 ところが、それをゲオに持って行って店員さんに査定して頂いたら、500円になったではありませんか。

自らは1冊10円の計算をしていたから、この額にびっくりしたのを覚えています。

ここで手に入れたお金は、その時の予定通り交通費の足しにしました。

もうしてないけれど、あの時は助かったし本当に少しの額だったけれど、古本が売れて安心しました。